泣き虫神隠しと仲間たち

謎の神隠しと愉快な仲間たちが繰り広げるラブコメディー!ではありません←

第二話  クリスマスのお化け

真赤な御鼻の鹿さんと怖い怖いおじさんの話

 

 

あ、ホラーと思った人挙手www

毎年やってくる恒例行事「クリスマス」

もう目前ですが今回はこれについての一種の事件をのんびりお送り致します

 

つい三日前、キウイくんの四つか五つ(あやふやですww)上の弟、

お花くんが(お花畑思考全開なので)ポツリと呟きました

 

花「もうすぐクリスマスやなー…」

 

……現行犯逮捕

母上、コイツは確信犯です

何故ならお花くんは毎年「サンタさん信者」のフリをして

「ぷれじぇんと」という名のお零れを頂戴する、

言わばハイエナなのです

今冬もお花くんにミッションが下されたらしく、

かの有名な「24」のBGMを背に

お花くんの任務、名付けて「赤いおじさんのぷじぇじぇんど頂いちゃうぜおれっち大作戦」が

幕を上げたのです

 

 AM 12:00

花「お花くんなーあんなークリスマスなーサンタさんになーお手紙書くねん」

俺「お、おう…;」

花「でなーでなー…うへへへー…」

良いプレゼントを貰った自分を想像したのか、

いきなり笑い出すお花くん

花「あんなー」

さっきからそれしか言わねぇな、と心の中でツッコむ俺

花「で、やねん」

俺「………」

……何がだよ。

話は聞いてたが会話が飛び過ぎているぞオイ

花「でなー」

俺「おい、ちょっと待て、」

花「なにぃー?」

俺「会話がまったく掴めねーんだが」

花「えー?」

ああムカつく…!

なんなんだそのフワフワした感覚は!

フワフワは前回のブログで終わったハズだ…!

とか全力でつっこむ俺が心の中に堂々と鎮座してらっしゃったりして

花「でなぁ」

俺「俺の話は無視か、」

花「えー?」

年上の話は聞かなきゃ怖いんだぞー

顎バッキリ逝っちゃうぞー★

花「風船がなー」

何の話だよ!

何でいきなり風船が出てくるのかサッパリです

花「あ、間違えた…サンタさんなー」

俺「どう間違えるんだよ」

確かに風船サンタさんはまれに見るけどもね

しかし今年はヘリウムが足りないらしいから見れないだろうな

もっと社会勉強が必要だと思うぞ。

花「でなー…」

母「何してんの?」

母上様のおなーりー

花「!!…サンタさんになー手紙書く話しててん」

話って言える程高度なものはしてねーのな

母上のご登場に咄嗟に反応するお花くん

しかしまあ母上も焦った様子はなく

平然と……

 

 

母「去年そうやって言わなかったのにな、…確信犯か」

 

 

俺「……」

花「……」

一同母上に敬礼

お見事、気付いてらっしゃった様で

流石家最強おかんでございます

親馬鹿も治まったようでいやはや、良かった良かった

母「………で、何が欲しいん?」

俺「…………」

親馬鹿ァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!

何で!?何で買うの!?

吃驚だよ、一瞬顎外れたかと思った

馬鹿なの!?いや馬鹿だけど!

うちの家系変に抜けてるけども!

俺がそこにあったティッシュを

メジャーリーグ吃驚の速度で投げた事は

敢えて言わないでおこう