泣き虫神隠しと仲間たち

謎の神隠しと愉快な仲間たちが繰り広げるラブコメディー!ではありません←

第三話   蜜柑と林檎と白菜と

 

突然ですが、23日から九州へ行ってきます

 

何故九州なのかと言いますと

婆が居るので、まあなんとなく(笑)

なので今日は早めに更新をと。

今回はその婆からかかってきた一本の電話の話です

 

 

プルルルルルルルrrr

 

 

俺「へい、もしもし」

魚市場みてーな、とか

ぼーっとしながら心の中で思う、今日この頃

 

 

婆「もしもし」

 

 

ああ、逃げたい

電話の相手は最強おかんのおかん

ラスボスみたいな。

そう、お婆様です

23日、俺が世話になる方です

方言が強いので訳してお届けします

婆「ああ、最近何かあった?」

俺「や、別になんもねーっす」

婆「あぁそう」

俺「母さんに?」

婆「いや別に、あのー…あれあれ」

……どれだ。

新手の詐欺か何かか

あれあれ詐欺とかなんですか。

婆「…………蜜柑要る?」

いきなり何だ

しかし蜜柑は弟達が食べるのでまぁ

俺「あー……多分要る」

婆「林檎は?」

俺「……俺食う」

婆「分かった」

要る、というのは

送る?という意味で

婆「玉ねぎは?」

俺「要らん」

婆「葱」

俺「要らね」

婆「長ネギ」

俺「一緒じゃねーの」

なんでそんなに葱推しするんだ

どんだけ葱送りたいんだ

婆「白菜は?」

俺「ああ……一応」

もう鍋の季節なので一応貰っておくことに

白菜は水炊きに欠かせないのでねー(笑)

婆「じゃあ切るよ」

俺「うい」

ああ何もなくて良かった

女性程面倒くさいものはないと再び心に説く俺

今時の女性は本当メンドイもので。

男を黙らせばいいと思ってる分強気なんだよな

言う事聞かないと逆上する奴も居るから余計に

面倒…というか意味分からん奴ばっかりで

まあでもとにかく

母にも報告し、

蜜柑、林檎、白菜がうちに届けられるのを待つのみ

母「ああ、23日、九州行く?」

俺「んあー…………面倒だけど行く」

母「分かったー」

23日かー

今年はサンタのお零れもらえねーのかー

なんなら現金とか靴下に…

あ、いいな、それいい

だがしかし俺は九州でお年玉を腐る程貰うんだ、うん

九州の本家に行ったら一万軽く超すからな

俺「よしっ」

母「何がやねん」

俺「別に、」

………ん?

ちょっと待て

23日に行く

で、今日は22日

電話は21日

配達物が来るのは……

今日…だよな?

俺「なー」

母「なん?」

 

 

 

俺「林檎って要らねーんじゃねーかな?」

 

 

 

食うの俺だけだし

母「ワア」

何だその反応は

あーあ林檎腐る

宝の持ち腐れならぬ林檎の持ち腐れかよ

母「行く前に小マツコ(一番下の妹)に林檎をダンボールから取り出して食べるってスキル覚えさせなあかんな」

俺「どんなスキルだよ」

それはどれくらいのレベルで覚えるんだ

是非俺に教えてほしーよ母さん

母「まーいーやん」

俺「…………だなー…」

まあそんなもんさ、と何故か大ゲンカしている弟達を横目に

「林檎持ち腐れ事件」は解決したのでした

 

 

 

追記、林檎は一日で妹が平らげた。